無題

8月某日

 

家人が帰省するというので新幹線駅まで送る。

猫用リュックに猫を抱えて入れる。リュックにスポンとしまわれる猫かわいい。

始発で乗るのが楽だろう、という話で東京駅から乗るという予定だったが予定よりもだいぶ遅れて家を出たがために東京駅着が新幹線の時間ギリギリになりそう、ということで行き先を品川へ変える。

この日の東京の外気温は36度らしい。茹だるような暑さである。

午後2時台の山手線は思ったほど混んでおらず、シートに二人して着席できた。猫とスーツケースを抱える身としてはホッとひと心地つけた感。

 

移動中、猫がぴいぴい鳴くのが気になったが山手線に乗るなり、すんと落ち着いた。どうやらキャリーが揺れるのが不快なようだ。

この後、猫は人間と共に更におよそ3時間新幹線に揺られる。おそらく今日の日本国内においては最も長く移動した猫ではなかろうか。長距離移動する猫かわいい。

 

山手線社内のサイネージでは崩壊:スターレイルのプロモーションが流れている。今はスマホアプリのみの提供らしいが、近々プレイステーションでもプレイできるようになるようだ。家人はこのゲームをプレイしており、折に触れて話題に上がるが私は特にやっていないのでなんだかよくわかっていない。

 

品川駅には新幹線着の15分ほど前につくことができ、時間に少し余裕があった。昼食がまだだったので、駅の中で買ってきたら?と家人を促す。程なくおむすびを買って戻ってきた家人が「にーのがきてくれて良かったよー」と。

二人いるだけというだけでだいぶ行動の自由度上がるし、何かと助かるよな、と思いつつ自分も送りにきて良かったなと思ったのでした。

 

帰り路、アトレ恵比寿の君嶋屋で風の森とクラシック仙禽と少々のつまみを買って帰る。しかし暑いなぁ。

無題

■3月某日

映画BLUE GIANTを観に日本橋へ。中途半端な時間に着いてしまう。なぜ近くの渋谷でも二子玉でもなく日本橋にしたのか。わからないが多分人がそこまで多くないだろう、みたいな期待値である。

地下のパン屋で惣菜パンを2つ買い込み、ひとつをパン屋のイートインスペースで頬張る。ちょうど12時前に差し掛かったところだったがスペース内の席は9割がた埋まっていた。

映画の方は、脚本の改変含め良かった。という感じ。演奏シーンは実際の演奏家モーションキャプチャを使った映像なのだが、迫真に迫るセル画のシーンの後にモーションキャプチャでぬるぬる動く3人の画がでてくる度にギャップにびっくりしたりこれは一体なんだ……!?という印象は正直否めない。

しかし音楽はさすがに気合が入っており大変良かった。さすがは上原ひろみ様という感じの陣容で、サントラ単体でも聴けそうなクオリティである。

クライマックスにおける玉田のドラミングはもはや石若駿のそれで(ドラム初めて1年そこらの玉田ではさすがにそうはならんやろ)と突っ込みたくなったがそこはまぁご愛嬌。はじめの登場時あたりは初心者のぎこちない動きがいい感じに再現されており、石若氏もだいぶ演技をがんばってた感がにじみでていた。

なお、原作に関しては初めからEXPLORER7巻まで読んでおり大ファンである。

 

その後一旦池尻まで戻り、自転車で恵比寿へ移動。友人が恵比寿に引越したというので手土産を持って遊びに行く。駅からほど近いところにあるマンション物件なのだが、相当気合の入ったリノベーションがなされており、間取りはそこまで広くないもののかなり居住性が良く、落ち着くというかしっとりするというか。部屋が位置する階も割と高めの方で場所柄想像していたような外の喧騒も聞こえてこず、快適そうである。設計から内装工事までガッツリやったという身近な友人は自分の周りには少なく、尊敬と畏怖の念を抱かずにはいられない。また遊びに来る約束をして友人宅を後にする。

 

その後ガーデンプレイスのスタバで作業。数年ほど前、三田のあたりに住んでいた時期がありこのスタバは週末によく利用していたスタバなのだが、ガーデンプレイス1Fというロケーションで天井が高いところが気に入っている。隣の席との距離が近いのは気になるがまぁスタバなので仕方がない。2時間ほど作業した後、帰宅。

 

 

■2023/04/03

仕事の話。今まで所属組織ではプレイングマネージャー的な働き方をしていたが、4月から所属組織の体制が変わり「これからピープルマネジメントはしなくてよい、主担当業務に邁進せよ」との辞令。元よりマネジメントをしていたのか、できていたかで言うと胸を張って「できた!」と言い切れない部分は否めないが。。。。

元々見ていた領域が広く散逸しており、中途半端になっていた部分も多々あったので前向きに捉えて、できることを粛々やっていくか、という感じである。

 

■2023/04/07

今までうちゅうのビールの取り扱いがなかった酒屋でうちゅうのビールを見かけるようになった。まぁn=4とかそれくらいだけど。種類も二種類とか三種類くらいではある。うちゅうブルーイングの増産体制の充実と販路拡大を感ずる。どれくらい裾野が広がるかは謎いが。

 

 

■2023/04/08

NHK FMのニューイヤースペシャル再放送を聴く。初め受信箱から溢れるメールを眺めながら聴いていたのだが、ながら聴きするにはあまりにも勿体無く感じ、早々に集中してリスニングするモードへ。

 

正直、坂本龍一の訃報はだいぶ食らった。が、残された我々は生きねばならない。ダウナーな気分だろうが、やらねばならないことは次々とやってくるし腹も減る。

だいぶ長い時をいい加減に過ごしてきてしまったが、彼が遺してくれたものを想うともう少し自分の人生と真剣に向き合うべきではないかと思わずにいられない。

 

 

 

■2023/04/09

天気がよく暖かい。特にやることもないので近所の馴染みの小さなカフェへ。時間はam10:00を過ぎていたが広くない店内は静かにスマホを眺める女性と何やら電話をしている女性二人だけ。若い顔馴染みのスタッフが俊敏に立ち働いている。コロンビアのドリップを頼んだところ通常価格+300円とのこと。ちょっと想定外だったが旨かったのでまぁヨシ!

しかしこう、何も考えずにぼーっとする時間はマジでプライスレスなのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近況_202202

三寒四温のある昨今ですがみなさまいかがお過ごしでしょうか。

風邪など召しておられないですか?私は変わらず元気です。

 

最近、友人から紹介を受け、とあるBarのイベントのプレイリストを頼まれつくっています。

 

条件がいくつかあって、イベントのコンセプトやその場・時間帯、客層をイメージしつつ脳みそに汗をかきながら曲をセレクトしているのだけれどやっていて気づいたのは、仕事をもらったことで知らないアーティストや作品を知る機会になっていたということです。これは仕事冥利に尽きるというか、大変ありがたい話であります。

 

リストを検討する中で新たに知ったアーティストや佳作良作傑作を備忘録がてら。

 

Alfa Mist 

Dopeですね

 


www.youtube.com

 

 

 

 

Vels Trio

流麗


www.youtube.com

 

Portico Quartetto

Cool

 


www.youtube.com

 

 

Kiasmos大好きなんだけれど、このRemixは知らなかった。いやー最高。


www.youtube.com

 

【2022年】私的買ってよかったもの

あけましておめでとうございます。

年末年始、特にやることもなくだらけ切っているしなんか書いておくかとふいに思い立ち、ベタに2022年買ってよかったものを振り返ってみる。

全部で5つ+αあるよ。

 

HHKB Professional HYBRID Type-S

ブラックフライデーでちょっとお安くなっていたので思い切って買ってしまった。

結論、最高だった。それまで一万円ちょいの別のメーカーの外付けキーボードを使っていたのだが、初めからHHKBにしておけば良かったなと後悔するくらいには良かった。

みんなこんないいモノ使ってたんだな〜〜〜〜

 

ただ、家だけでなく出先でも尊師スタイルでタイプしたい!という気持ちもあり、

そのためにはMacbookのうえにのせるクリアボードが必要らしく、これがちょっとめんどい&荷物になる。

Macbook側のキートップの溝にピッタリはまるプラスティックのようなのがあるぽいのだけれどあれどこで手に入るのか、、、ググったり探してみたりしたものの情報得られず。

ご存知の方、コメントいただけるとめちゃ喜びます

 

BAKUNE RECOVERY MATTRESS

我が家、マットレスに関しては以前から深刻な問題があった。

それまでは約5年前に買った無印良品の3−4cmくらいの厚さのマットレスを使っていたのだけど、これがもうヘタってきており(はやく買わねば……)と言い暮らしつつ気がついたら早一年。

そんなときMakuakeで目に止まった本品、これは期待できそう!と思い購入。

実際に使ってみた使用感だが、以前に比べると安眠度が上がった感を確かに感じている。

私はSleepCycleで睡眠サイクルをモニタリングする習慣があるのだが、レム/ノンレム睡眠の周期の波形が綺麗な形になる夜がだいぶ増えた。

 

 

Anker PowerHouse II 300

これは万一何かあった時用に……と思い購入。Amazonのタイムセールで定価より1−2万円ほど安く入手できた。非常用・野外のみならず普段使いにも便利で、コンセントが届かない場所で電源使いたいとか、デスク周りの電源供給に一役買っている。仕組みはよくわからないのだがこのタイプは充電しながら給電してもバッテリーの劣化を抑えられるらしい。

※一般的には、充電している間に給電するとバッテリーが劣化するので避けた方が良いとされている。

 

 

MacbookPro(M1)

それまで使っていたPCがMBP 2015earlyということもあり、モニターにガタがきていたのと、6月のWWDCAppleの製品群が値上がりすることはもはや自明であったこともあり、価格改定直前の5月に購入。件のパンデミックで納品まで一ヶ月以上と言われていたが、実際には三週間待たずに到着。

本品の良さは方々でその道の信者識者が語られているし、すでにM2も出ているのでここでは詳細は割愛するが、DAC内蔵でMacBook Pro単体でリスニングに耐える音響機構になっているのが個人的感動ポイントだった。MIDIをいい感じに調整するだけでハイレゾ環境をお手軽に体験できるよ。

 

自転車

自転車ねーこれねー便利だよねー……

いや、一昨年くらいに実はチャリンコ渋谷でパクられまして、しばらく徒歩生活を強いられていたのだけど、やっぱ欲しいなーあったらアクセスイマイチなあんなところこんなところにも行けるよなーと妄想が膨らみ、シングルギアのシンプルなものを夏に購入。

移動が大変捗るようになった。

 

 

 

おまけ

自分で買ったものでなく誕生日プレゼントにもらったのだがいいスニーカーだった。

ジョグやランの習慣はないのだが、ウォーキングするにしてもクッション性が非常によくふわふわ歩けて良い。自分は試していないけれどこれに中敷き敷いたら完璧かもしれない。

 

www.magaseek.com

 

現場からは以上です!

 

無題

雨音で目を覚ます。

布団から抜け出す。

空になった皿の前で黙想する猫を見つけ、ご飯をやる。

 

顔を洗う。湯を沸かす。

 

肌寒さを感じる。

白湯を飲む。腹のあたりが少し温まる。

天気予報では今日の気温はあまり上がらなそう。

 

安直だが、今の時期に雨が降るとはっぴいえんどの「12月の雨の日」をいつも思い出す。スピッツがカバーしたものが特に好きで、折に触れては聴いている。

メロディもいいのだが、朝に聞くとイントロの不思議?奇天烈?なコード進行は何度きいても新鮮な気持ちになる。

 

そんなわけで何をするでもなく今これを流している。

 

www.youtube.com

 

 

 

 

 

2022年10月の振り返り

昨日おとといは春の陽気だったのに、今日は冷え込みが厳しいここはトウキョウセタガヤ。初めましての方は初めまして。お久しぶりの方はご無沙汰しております。

10月が結構濃かった気がするので、振り返りつつの生存報告でございます。

 

仕事

評価月で月の前半は煩悶する時間が多かった。自分のような人間が一緒に働くメンバーの評価なんてやっていいものなのかとか思い悩みつつもやらないというわけにもいかず。メンバーが成果をしっかり出してくれていたのが幸いではあるところ。いつもありがとうございます。

嬉しいこととしては新しいメンバーをチームに迎えた。オンボーディングに向け環境を整えたり準備はしていてが、想定外が起きるのは世の常。スケジュール通りに行かず。ほうほうのていで何とかやり抜けている。

自分の評価はというと可もなく不可もなく。ぎりぎり何とか100%達成という感じでお賃金微増。上がるだけありがたい。

最終週、実家を継ぐという同僚の送り出し会に顔を出す。地方で家業を受け継ぐときいただけでもめちゃめちゃ大変そうだ。元気でやってほしい。

 

音楽

Bonoboがつい最近シングルリリースしたり、まだまともに聴けてないけどBibioアルバムリリースしたりと豊作な秋。溢れくるサブスクの洪水に揉まれまくってはいますがそれでも良いものには耳が反応する。

値上がり直前にM1MacbookProを導入したこともあり音楽体験がすこぶる向上しているのもいい。PCにDAC内蔵とか隔世の感がありますね。

特によかった(繰り返し聴いている)作品は以下あたり

 

Marble Sounds/ S/T

Marble Sounds

Marble Sounds

  • Marble Sounds
  • シンガーソングライター
  • ¥1833

music.apple.com

ちょうど10年くらい前でしょうか、ネットの海でThe Time to SleepのMVに出会ってからずっと聴いてるMarble Sounds。活動継続してるってだけでも嬉しいもんですが、五枚目にしてセルフタイトルか!と言う驚きと感動。ピアノ主体でストリングスも取り入れたり、聖歌隊が歌ってたり、集大成感があります。

 

Weather Alive

Weather Alive

music.apple.com

 

一聴してよかったので音源を買って聴いているBeth Orton。古いピアノを使ってソングライティングしてるんだそうな。時間をとってお茶しばきながら聴きたい一枚。

どうでもいいけどApple Musicのアーティスト名カタカナ問題早くどうにかならんのか。

 

music.apple.com

この人はよう知らんのだけれど、Twitterでフォローしている練達の早耳パイセン複数名が騒いでいたのでこれは!と思い、聴いてみたらめちゃよかったRachika Nayar。N.Y在住のアーティストみたいですね。ちなみに前作もミニマルなギターループな感じでよかった。

 

あとtoeのワンマンライブをみに行った。徳澤青弦さんが冒頭と終盤に登場してちょっと驚き。チェロ入るとエモさもマシマシになりますな。そのままの編成でアンコールのグッドバイでは土岐さんも現れ大円団やってた。

 

本/漫画

 

オノ ナツメ/BADON

気になって一巻から買ってきて一気読みしたやつ。6巻完結かと思いきやまだ続いていて先があるぽい。ほっこりする系。

 

 伊坂 幸太郎/小説の惑星 オーシャンラズベリー

小説の惑星は伊坂幸太郎が選ぶ名作短編集みたいなやつなんだけど、これは久々に小説の面白さみたいなのが感じられてよかった。筒井康隆の「最後の伝令」が特に好き。「働く細胞」をもっとあり得ない世界にしてしまった感じのやつ。

 

村中直人/叱る依存が止まらない

結局叱ってしまう行動というのも報酬系の働きの一つなのだなぁというやつ。いかに自覚して正していくかが大事なんだけど難しいよね、っていう。「つい子どもを叱ってしまう……」と悩むパパさんママさんは読むと色々気づきが得られていいのではないかと思います。これはDr.'s Primeのきょすーけさんに教えてもらった。感謝。

 

あと買ったけど積読になってるやつ。ちょっとだけ読んでる。

 

アダム・グラント / T HINK AGEIN

山中俊之/「世界の民族」超入門

 

 

生活

初めてエアコン掃除を業者に頼んだ。6,000円でまるっとやってくれるというチラシがポストに入っていて、なんか安いし、滅多に頼むもんでもないし、と思いwebで予約。

小一時間くらいかかるのかなと思ったら30分くらいでちゃっちゃと終わらせててすげぇなと思ったり。

洗濯機の乾燥機能が不調をきたし、生まれて初めて修理を頼んだ。

シャープのwebサイトで修理予約しようとしたら予約フォームまでに行き着くまでの導線が煩雑冗長だったり、UIがう●こちゃんでぐったりしてしまった。修理にやってきたおじさまは篤実そうな方でした。

修理代金の見積もりが2~4万と書かれてあり戦々恐々としていたんだけど、16,000円くらいで済んだ。助かった。助かってないけど。

洗濯機、6年使ってるんだけど、おじさんにあとどれくらい使えそうか訪ねたところ「寿命が大体6年って言われてるので、そろそろ次を考えていてもいいんでは。」的なことを言われ、うーむとなった。

 

社交

10月はいつになく人に会ったり外に出かけたりしていた月だった。

10月初めに友人と御徒町?のぽん多にトンカツ食べに行ったり(トンカツ発祥と言われる老舗らしい)

 

ママさんになった友だちにtoeのロンT渡しに清澄白河行ったりもした。赤ちゃんかわいいかよ!

 

会社の同僚と新時代で鶏皮をしばいたりもした。その夜は田園都市線が停電かなんかで止まっていて、246沿いの歩道が田都の民で溢れかえっていて(なんだかんだ出社してる人多いのな……)と思った。

 

後半、仕事で東京⇨九州に移住する友人を送り出す会で中野に行ったりもした。

 

こう振り返るとコロナ禍以降人とご飯食べたり飲みに行った頻度が多かったのも久々な気がする。

(元々出不精&ひとりが好きな性質というのもある)

 

11月も色々ライブの予定あったり仕事もイベント目白押しだったりするので健康に気をつけてやっていきたい所存。

読書メモ:「雪の練習生」(多和田葉子)

多和田葉子の「雪の練習生」を読んだ。

 

誰だったか忘れてしまったがブログでおすすめされていて興味をもち、

恵比寿アトレの有隣堂で文庫版をみつけたので買い求めた。

 

購入時にカバーをつけるかきかれたのでお願いしたのだけれど、読み進めていくうちこれはよいチョイスだったと確信をもてる面白さ。

 

巻末で佐々木敦さんも解説しているのだが、この本はなにより事前情報なしにまっさらな状態で読んだほうが明らかに楽しめる。

 

文体のリズム。描写。そして主体が入れ替わる叙述トリックの妙。

 

私の考える良作の定義のひとつに「何度も繰り返し味わいたくなる」という要素があるのだが、この作品もまさにそれで二度、三度と読んだときにまた別の楽しみ方ができるよい本だと思う。おすすめです。

 

www.amazon.co.jp