近況・雑感

以前働いていた会社の先輩と久々に会って渋谷の居酒屋で飲んだ。

その先輩と最後に会ったのが2017年とかそれくらいの時期なので、かれこれ6年ぶりの再会である。

 

Twitterで交流がなくもなかったが、好きな音楽をツイートした際いいねを送り合ったり、ごくたまにお互いが好きそうなアーティストを見つけた時勧めたりするくらいである。

 

再会のきっかけになったのは先輩の転職相談であった。奥さんと共働きとのことだが、育ち盛りの子ども二人と家のローンを抱える40代大黒柱。大変にシリアスな話である。

 

今現在の仕事の話をきく限り、仕事との向き合い方に少々難がありそうな雰囲気を端々から感じるものの、一旦聞き役に徹する。環境や前提が違う中で求められていないアドバイスをしても自己満足になりかねない。

 

お互い歳を重ね、先輩は短髪に白いものが混じっていたがついこの前あったばかりかのように変わらず普通に会話し、昔と同じように好きな音楽の話で盛り上がれたのは良かった。結局店が閉まる時間まで3時間ほど飲んだが、お互いにまだ語り足りない感があった。

 

この先輩とは10年を超える付き合いなのだが、今しみじみ感じるのは職場の同僚や家族以外で利害関係なく趣味や人生について話せる友人の貴重さである。

 

我々の場合、フジロックに招かれるような海外アーティストを好んで聴く趣味があり、そういったアーティストや音楽について文脈を説明せず感想を共有できる話相手には普段の生活では中々出会えなかったりするので、特段その重みについては色々感じる部分がある。

 

人は誰かと「話す」ことで問題を切り「離し」、距離をとり問題を「手放す」という。何かあった時に話せる相手がいるということはそれ自体がある種セーフティネットみたいなものだよなぁ、と、帰り際少しだけ晴れた先輩の表情を見て思う。

 

己が仕事や家庭と関係ないムダ話に飢えていたことに気付かされた時間でもあった。自分もまぁいい歳になってしまったけど、くだらない会話とかもっと軽率にしていきたいですね。

 

「最近のアーティストあまり聴けていないから」と、最近のおすすめを先輩に訊かれたので、Puma Blueの1stアルバムを薦めておいた。ダウナーな気分の時にも聴けるアルバムである。

 

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